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本厄の威力

そんな訳で、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

さて、本厄になった訳ですが、これがもうスゴイなっって感じです。

まず大晦日から風邪っぽかったのが、実家の木造の寒さで悪化して、今は10日遅れのトナカイさんのように鼻が真っ赤になっとります。明日は寝正月で治すことに専念か?

そして、車。
2ヶ月前位からエアバックの告知ランプがつきっぱなしだった。それが元旦、エンジンをかけると、今度はバッテリーランプがついた。あれ?っと思ってボンネットをあけてもバッテリー液はあるし、エンジンのかかりもいい。

これはもう、電気系統が完全にイカレたのだと察知した。しかし今は正月2日。5日までディーラーは休みです
まあ、走りに支障はないから気にシナイ!と思ってました、今日までは。

今日、エンジンをかけると、エアバック、バッテリーに続き、ABSのランプが点灯。
おっと思いましたが、これもアメ車の醍醐味、気にシナイ気にシナイと走り始めてしばらくすると、
な、なんとっ!前触れもなくナビの画面が消え真っ暗に・・・。

さすがにビックリして、思わず画面を叩いてしまった。(笑)
そんなんでつくわけもないですが。
うわっと思いながらしばらく走ってるとまた前触れもなくパッと画面がつきました。
ほっとしてるとまたすぐ消えて・・・なにかの拍子にまたつく。
・・・俺はおちょくられてるのか?

とにかく電気系統が完全にダメなようです。

新年2日目。今年は閏年で366日あるから、あと364日。
先が長い本厄のスタートです。
# by kakkyblue | 2012-01-02 23:30 | 日記

ふたたび9【最終話】

「あなたはどうしたいの?」

そんなもん、決まってるじゃないか!
わかてってそれを聞いてくるから、困ったもんだ。
1,2秒考えて、とりあえずこう答えてみた。

「そうだな、とりあえず、ぷよぷよでもやるか?」
「・・・なにそれ」
「会話を繋いでみた」
「繋がってないよ」
「おっしゃる通りで」
「で、kakkyはどうしたいの?」

彼女は少しからかうような視線で、身を乗り出してきた。
その瞬間、僕は彼女マグカップを掴んでいる両手を包み込むように握り
彼女を引き寄せ、唇に唇を重ねた。
彼女は、一瞬ビクッとして、目見開いたがその後目を閉じた。
そのまま暫くコタツ越しに僕らは身を乗り出したまま、ただ静かに口づけをしていた。
握り締めた彼女の手は冷たかった。

「こうしたかった」
どれくらいの間、口づけを交わしていただろう。
多分、2分くらいだったと思う。
静かに離れると僕は彼女を見ながら言った。
僕としては、目一杯頑張ったつもりだった。
でも、彼女の口からでた言葉はたった一言だった。

「ふーん。」
「ふーんってなんだよ」
僕は少し怒りながら言った。
「だって、キスしたかっただけなんでしょ?」
「違う!いや、違わないか。いや、でも・・・」
そんなあたふたとしている僕を横目に彼女は笑っていた。
頭に来た。でも僕はそんな彼女の笑顔がとても好きだった。
何者にも代えられない。もう失ってはいけないものだ。
僕は咳払いをして、改まった口調で言った。

「・・・帰したくないよ。このままずっと。」
「・・・・」
彼女は、無言だった。僕は言った。

「もう、どこにも行くなよ。ずっと一緒いたい。」

僕を真っ直ぐに見ている彼女の瞳から、新たに大粒の涙が静かにこぼれた。
僕は手を伸ばして、もう一度彼女の手を握リしめた。
彼女はしっかりと握り返してきた。

「だから、今日は帰ったほうがいい。」
「・・・うん」
「もう、僕は迷わない、悩まない。どこにも行かない。ここで、君を待っている。どんなに時間がかかっても君を待っている。だから、いろいろ区切りをつけておいで」
彼女は、握っている手に力を込めながら、声をださずに頷いた。

「まぁ、こんだけ回り道をしたんだ。今さら焦る必要もないしな」
「・・・・バカ」
彼女は泣きながら笑って僕を見た。
僕も笑ってコタツ越しに彼女をしっかり抱きしめた。
彼女の涙が僕の頬を濡らした。
今はその涙が枯れるまで泣けばいいと僕は思っていた。
全て出し切ってしまえばいい。僕はもう逃げない。
彼女の全てを受け止める。

そしてその涙が乾いた時、僕と彼女の新しい物語が始まる。

(妄想 了)
# by kakkyblue | 2007-08-28 02:21 | 妄想

ふたたび8

「別に、本心だし」
と言いながら、彼女の顔をみることは出来ず、三度お茶を沸かしに台所へとたった。

「もういいよ、お茶なら。」
「いや、俺が飲みたいんだ。付き合いなよ、もう一杯」

やかんを火にかけ、ついでに換気扇の下でタバコに火をつけた。
一口吸い、ゆっくりと吐き出す。さて、これからどうすればいいんだ?
もうすぐ3回目の年男を迎えるというのに、世の中わからないことだらけだ。

タバコ吸い終わるとほぼ同時にお湯が沸いた。僕は沸騰したお湯を落ち着くのを1分まち、その後、キッチリと3回に分けて注いだマグカップをもってコタツに戻った。

「はい、美味いから飲みなよ」
彼女にマグカップを渡しながら言った。
「ホントに美味しいね。ますますこだわっているな?」
「一人暮らしが長くなるといろいろなことが自然と身につく。しかも仕事以外はヒマだからいろいろなこだわりをもつ。ま、そうでもしないと一人の時間を持て余すからな」
「ふ~ん」

ふとテレビ脇の電波時計をみると時刻は2:30になろうとしていた。
僕は最初に聞くべきだった質問をした。

「ねぇ、子供はどうしたの?」
「うん、ああ、母に預けているから、大丈夫。もうすぐ1歳だし。」
「・・・そうか。にしてももうすぐ2時半だぞ。」
彼女の背中越しにある時計を指差しながら言った。彼女がどういう反応するか見たかったのだ。彼女は振り返り時計を確認していった。

「あ、ホントだ。」

それだけ言い、またコタツに向きマグカップを両手で持って美味しいそうにお茶を飲んだ。

「って、ホントだだけかい?どうするんだ、これから?」
「うーん、暫くゴタゴタすると思うから仕事は少なめにするわ」
「違ーう。今後の展望を聞いているんじゃない。今日、この後どうするのか?と聞いているの!」

思わず声が大きくなり身をコタツに乗り出した。
彼女はそんな僕を見てクスリと笑ったが、ふと顔が真面目になり、マグカップをコタツの上に置き、また真っ直ぐに僕を見て言った。

「あなたはどうしたいの?」
# by kakkyblue | 2007-08-05 02:56 | 妄想

ふたたび8

本心をぶっちゃけてそれで全てが丸く収まるのは、彼女が演じている月9だか火10だかのブラウン管の中の世界だけだ。
現実は1週間、間が空かないし、予告もない。ただ、気まずい沈黙があるだけだ。
互いに空になったカップを覗き込んで、時間だけがゆっくり流れていった。

『あの』
『ん?』
最初に沈黙を破ったのは彼女だった。

『・・・なんていうか、その、今の言葉はどう受け取ればいいのかな?』

『・・・そのまま受け取ってくれていいよ、迷惑じゃなければ』

僕は本当に自然に。別に格好つけでもなんでもなくそう思っていた。よく、女性は開き直れるから強いと言うが、なになに男だって開き直るときはとことん開き直るのだ。彼女がふっと笑った。そして僕を見て言った。

『あの時言って欲しかったな』
『全く。一生の不覚だな、俺の。ただ、今だから言えたんだろうな、きっと』
『え?』
『僕は本当にかけがえのない大事なモノを、つまんない、ちっぽけなプライドで一度失ってしまった。ホントに馬鹿だった。今思い出しても自分に腹がたつ。ただ、2度も同じことを繰り返すほど馬鹿じゃない。人は学習する生き物なんだ。村上春樹も言っている。僕がこの2年間で学んだことはたった一つ。』
『なに?』
『次にかけがえのない大事なモノを見つけたときには、掴んではなさいこと。わかったんだ、俺』
『なにが?』
『大事な人を幸せにするには、まず、自分が幸せにならなきゃダメだってこと。相手は関係ない。まず自分が幸せになって、そのあと、かえがえのない大事な人を幸せにすればいいんだって』

彼女はびっくりしたような目で僕をじっと見ていた。やがて大きなため息をつきながら言った。
『ねぇ?』
ん?『』
『言ってて、恥ずかしくない?』

言われるまでもない。めちゃくちゃ恥ずかしかった。
# by kakkyblue | 2007-07-30 03:15 | 妄想

ふたたび7

『・・・あなたにとっても、マイナスだった?』

低い小さな声だった。そのあまりの頼りない声に彼女を見た。
彼女の瞳は夕立のカミナリを恐れる子犬のようで、ブラウン管の向こうで見慣れている輝いた瞳からはとても想像が出来ない瞳だった。

落ち着けと僕は思った。
ここは大事だぞ。ここで間違える訳にはいかない。
変な見栄や、自分自身のエゴ、願望をキレイゴトで塗りこめて言ってはあの時の二の舞だ。
時間は戻らない。ただ、同じ間違いを2回してはいけない。それぐらいはわかる年になっている。
あの時、伝えられなかったことを今、伝えるんだ。
僕はひとつ心で深呼吸して、彼女をまっすぐに見て言った。

『愛おしかった』
『・・・え?な、何を言言い出すの?いきなり』
彼女はイエス・ノー以外の解答に驚いたようだ。

『愛おしかったんだ、君のすべてが。』
僕は彼女にちゃんと届くように一語一句切るように言った。
『ひょんなことで、君と知り合い、親しくなり、そして付き合えた。夢のようだった。何回も、本当に何回もほっぺをつねった。幸せの絶頂だった。でも同時に僕は怯えた。この幸せがいつか終わるのでないか?ということに怯えた。実際、付き合い始めのころ、君と別れた後、僕はいつもとてつもない喪失感に襲われていたんだ。』

僕はすっかりぬるくなったお茶をすすった。彼女は黙ったままだった。

『君といると本当に幸せだった。会うたびに君を好きになっていった。一人の普通の女性として大好きだった。そうやってどんどん好きになればなるほど、でも、君はやっぱり向こうの世界の人で、いつか夢から覚めて君はまた向こうの世界に戻ってしまうのではないかと不安だった。』

『ばっかじゃない』彼女がポツリと言った。

『ホント、馬鹿だよなぁ。でもそうだったんだ。で一度聞いたことあったよね、何で俺なの?って。こんな普通で、背が高いわけでも、金持ちでも、頭言い訳でもない。スポーツが出来るわけでもなく、ハンサムでもないのに、何で俺なの?って』

『ああ、アナタがプレゼンで大失敗して凹んでいた夜!』
彼女は思い出したようで、小さく笑った。

『プレゼンで大失敗は余計だ。・・・まぁそれまで聞かないって決めていたことを聞いたんだから確かに凹んでいたんだろうな。でそのとき君が言ってくれたこと、覚えてる?』

『・・・さぁ、忘れちゃった、そんな昔のこと』

うそつけ!僕は心の中で毒を吐いた。200ページもの台本を丸暗記できる奴が忘れるわけないだろう。

『僕は覚えている。あの時君は言ってくれた。「そんなあなただからよ。」って。「背も普通だし、スポーツもずば抜けてない。ハンサム・・・確かに周りにはハンサムな人はいっぱいいるわよ。でもね、私が、私で入れるのはあなたのそばなの。自然なままいられるの。普通で普通にいるってことの大事さを教えてくれた普通のあなただから、私はあなたのそばにいたいの」って』

『すごい、完璧。役者になったら?』
彼女はすっかり冷かし口調で言った。
ほら、やっぱり覚えてるじゃねえか。

『あの時、僕は思った。ただ、君を守りたいと思った。君のすべてが愛おしくて、そのすべてを守りたい。守る力がほしいと思ったんだ。』

『じゃあ、じゃあどうして、あの時、止めてくれなかったの?』

『僕が間違っていた。守るっていうのは強さがなきゃ駄目だと思っていたんだ。あの時は僕は強くなかった。もちろんそう言った意味では今も強くない。ただ・・・』

『ただ、何?』

『・・・今でも君が愛おしい』

『えっ?』
『えっ?』

お互いえっと言ってれば世話がない。
っていうか彼女はマグカップを抱えたまま、かなり驚いている。
というか俺もここまで言うつもりはなかったが。
しかし、えええいこうなったら行くのみ。というか最後までいうべきだろう。

『・・・君が好きだって言い切れる。言い切れるってこともひとつの強さなんだと気づいたんだ。で、つまりマイナスではなかったよ。愛おしい人をマイナスだとは思わないさ』

僕は、ほとんど残ってないお茶をすするマネをした。恥ずかしかったのだ。
ただ、心はすっきりとしていた。今のは間違いなく本心だ。
僕は、彼女のことが今でも好きだった。
# by kakkyblue | 2007-07-23 02:11 | 妄想

シンプル イズ ベスト


by kakkyblue
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